「感染拡大警報を発すべき状況」
東京アラートという言葉を作った小池知事が、今度は感染拡大警報という言葉で都民に注意を呼び掛けています。
でも、感染拡大警報と東京アラートの違いっていったい何なんだろう?
ふと疑問に感じました。
感染拡大警報を発すべき状況ってどんな状況?
感染拡大警報が発動されたらとるべき行動は何か今までとちがうのか
こんな疑問がでてきませんか?
全国的に、毎日感染者数が増加する日々に、不安な感染拡大警報という言葉。
今回は、小池知事が発令した感染拡大警報についての疑問点を調べてみました。
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Contents
感染拡大警報と東京アラートの違い
【緊急会見】小池都知事「感染拡大警報を発すべき状況」https://t.co/ux9TUsZD4Y
「第一波とは感染者の特徴に相違がある」としつつ、感染状況を4段階で最も深刻な“感染が拡大していると思われる”に引き上げた。 pic.twitter.com/v6iRX56olT
— ライブドアニュース (@livedoornews) July 15, 2020
緊急会見で発令された感染拡大警報。

こんな声が聞こえてきます。
感染拡大警報とはどんなものなのか
東京都内の感染状況について、感染症の専門家などが分析した結果、4段階ある警戒のレベルのうち最も深刻な表現に引き上げられたことをうけて、東京都の小池知事は臨時の記者会見を開きました。
このなかで、小池知事は「現在の状況は『感染拡大警報』を発すべき状況だと考えている。
都の基本的な方針として、検査・医療体制の強化や都民や事業者への要請など、多面的な対策を的確に講じていく」と述べました。そのうえで、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づいて、都民と事業者に対し、感染拡大の防止に向けた協力を要請しました。
出典:NHK
これを読む限りでは、
- 警戒レベルは4段階ある
- 現在は4段階のうちの最も深刻な状況
- 医療体制や事業者への要請など多角的な対策を的確に講じていく
ということですが、なんとなく漠然としています。
発令される警戒レベル
どいうものが最大の警戒レベルなのでしょう。
東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイトに以下の表が掲載されていました。
![]()
出典:東京都福祉保健局
今回は、感染状況レベルが赤の4、医療提供体制がオレンジの3になったので発令されたというわけですね。
では、どういった対策をとっていくのでしょうか?
それについての発表がなく、警報がでたから何をればいいの?
と、よくわからないものになっています。
東京アラートとは?
【お知らせ】東京都では、新型コロナウイルス感染症の拡大を警戒すべき状況と判断し、「東京アラート」を発動しました。レインボーブリッジ及び都庁舎を赤色にライトアップし、都民の皆様に警戒を呼び掛けております。「3つの密」を避けた行動をお願いいたします。 pic.twitter.com/XuTyTmcYro
— 東京都防災 (@tokyo_bousai) June 2, 2020
レインボーブリッジは医療関係者などへの感謝を示す青色のライトアップとなっていますが、20時になると東京アラート発動中のため赤色にライトアップが切り替わります。#レインボーブリッジ #東京アラート pic.twitter.com/jsU6s3JLhB
— 中谷幸司 (@bluestylecom) June 3, 2020
6月2日から始まった東京アラートは、毎日のコロナ感染拡大数を都民に伝え、レインボーブリッジや都庁を赤くライトアップさせて、みんなに警戒を呼び掛けるものでした。
東京アラートの基準はモニタリング指標
東京アラートを発動させるには、モニタリング指標というものを基準にしていました。
モニタリング指標とは、1週間の感染者数を7つの項目で数値化します。
- 新規陽性者数
- 新規陽性者における接触不明率
- 週単位の陽性者増加比
- 重症患者数
- 入院患者数
- PCR検査の陽性者数
- 受診相談窓口における相談件数
前の週より、赤文字で示した新規陽性者数が20人以上、新規陽性者における接触不明率が50%以上の数値があった場合、東京アラートが発令されます。
東京アラートは警戒を呼びかけるもの
東京アラートは、東京の象徴であるレインボーブリッジや都庁を、危険な意味を表す赤い色でライトアップさせて、都民に警戒を促すもので、罰則などの効力はありません。
6月19日に全業種の休業要請が解除されたのに伴って、東京アラートの仕組みも撤廃されました。
両方の違いはない
感染拡大警報は、東京アラートに代わる新たな警報として発令されました。
警報の意味合いとしては、都民に注意をしてもらうということが目的のようで、どちらも違いはないようです。
違うところというと、モニタリング指標が改訂され、発令の基準になる項目などを、以前より明確に、細かく分析しているという点です。
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感染拡大警報が発令されたらとるべき行動は?
具体的にどうなんの?都民はどうすればいいの?また都庁とレインボーブリッジが光って終わりですか?w
小池都知事「感染拡大警報」発すべき状況 警戒レベル引き上げ https://t.co/I1a9AMOEsF
— らいし (@kenpa_b7) July 15, 2020
感染拡大警報がでたけど、いったいどうしたらいいの?
そんな声が多く聞かれます。
小池知事の都民への4つの要請
感染拡大警報を発令しましたが、それと一緒に小池知事は4つの要請を都民に呼びかけました。
- 重症化リスクの高い人との接触を避けること
- 都外への不要不急の外出を避けて
- 接触確認アプリの利用も
- 改めて「新しい日常」の徹底を
学校や企業はまた休みになるの?
都の方向性としては、「年齢層や業態に応じたきめ細かい対応」とありますが、今のところ、学校や企業への休校、休業要請はありません。
企業なども、前回の自粛要請でかなり経営も圧迫されています。
学校も、学力の低下や遅れを取り戻さないといけません。
都もこれ以上の休業自粛は求められないでしょう。
GoToトラベルキャンペーンは実施されるの?
都が感染拡大警報を発令したのと変わらない時期に、国は7月21日から、GoToトラベルキャンペーンを実施する意向を発表しました。
これについては、
「国の施策なので国が決めることだが、実施時期や方法などを考えてほしい」
と、小池知事は述べています。
そして、都民には、不要不急の都外への外出を避けるように求めています。
これに答えるように、政府は東京都発着の旅行を除外することを決めました。
新しい日常とはどんな生活?
新しい日常とは、コロナが日常にある生活です。
コロナウィルスが完全に0になることは、ほぼありえない世界になってきました。
コロナがあっても感染しない、感染を最小限に抑える日々の行動をとっていきましょうということです。
- 手洗いの徹底、消毒、マスクの着用
- ソーシャルディスタンス
- 3つの密を避けた行動
これらを意識して生活していきましょう。
まとめ

結局、感染拡大警報は、東京アラートと同じ警報ということで、どちらも警報という意味合いに違いはないようです。
警報をだす基準が、東京アラートの時よりも、少し明確に、事細かになっただけなのかなという感じです。
感染拡大警報については、様々な意見も聞かれます。
まだまだ続くコロナウィルス。
東京都では毎日100人以上、200人以上と感染者数が発表され、全国でもどんどん感染者数が増えて、みんな不安です。
一刻も早い収束と、これ以上の拡大が起こらないことを願うばかりです。
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